会社の歴史
1994年 | ・「エコリサーチ」という会社名で創業。 ・1994年より3年間、熊本県で初めてとなるシカの生息密度調査を糞粒法等を用いて実施。 |
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1995年 | ・菊陽町に事務所をおき環境調査を本格的に開始。 ・3名で有限会社九州自然環境研究所として法人化。 ・〇川ダムにおいて、クマタカの行動圏や繁殖行動、生息地利用の状況を調べるため、クマタカ調査を先駆的に実施。 |
1998年 | ・S高速道路において、自動撮影カメラや無線追跡システムを用いた調査を行い、中大型哺乳類の高頻度利用域となる好適環境の推定を実施。 ・熊本県宇城市松橋町に建設構想のあった熊本県立博物館を、地域に根ざしたフィールドミュージアムとして提案し、自然資源の発掘調査を5年間実施。 |
1999年 | ・株式会社へ組織を変更。 |
2001年 | ・熊本市貢町の次期最終処分場建設予定地を含む地域を対象に、工事による環境影響評価のためのヒメボタル調査を行い、保全策の一環として、幼虫の移植作業を実施。 |
2003年 | ・農水省の農林水産研究高度化事業プロジェクトの一員に選ばれ、安全で堅牢性が高く、イノシシが入りやすい捕獲器の開発を開始。 |
2004年 | ・ISO14001:2004認証を収得。 |
2005年 | ・イノシシ捕獲器 「シシトレール」完成、熊本県の経営革新支援事業の認定を取得。 ・熊本県における野生動物の保護管理事業に役立てるため、テレメトリシステムを使用した阿蘇地域の野生サルの生息状況モニタリング調査を実施。 ・創業10周年記念式典を開催。 |
2006年 | ・鹿児島県の出水平野で越冬する越冬ツル群集において、個体群管理や鳥インフルエンザ等を想定した調査における安全捕獲技術確立のため、温室用フレームを利用した捕獲装置の開発に携わる。 |
2007年 | ・中山間地域における耕作放棄地の増加を防止し、里山や集落の持つ機能の確保を目的とする、中山間地域等直接支払制度による補助金の活用法を市町村に進言。複数市町による広域連携協議会の設立を提案し、鳥獣被害対策のための体制づくりや、研修会の企画等を支援。 ・農地・水・環境保全向上対策事業の一環として、児童が地元の自然環境を学ぶことを目的とし、富合町の小学生を対象にした環境学習を実施。 |
2008年 | ・農村整備事業において、圃場整備等に伴う環境調査を実施。 |
2009年 | ・林野庁の野生鳥獣との共存に向けた生息環境等整備調査事業において、シカの生態調査及び捕獲手法の検討開発を実施。 |
2011年 | ・林野庁のシカ被害から希少種等を保護するための調査業務において、シカの被害から希少な植物種を守るため、植生保護柵を九州中央山地を中心に検討し、設置。 ・宇土半島の飼育個体が分散し、野生化した特定外来生物クリハラリスの繁殖や分布の状況を整理し、効果的な捕獲のための資料とするため、宇城市の宇土半島におけるタイワンリス生息調査事業を実施。 ・環境省の霧島屋久国立公園屋久島地域におけるヤクシカ適正管理方策検討業務において、世界遺産屋久島で、高層湿原花之江河(日本最南端標高約1,640m)に、シカ食害による影響から高層湿原植生を保護するため、植生保護柵を設置し、柵内外の植生調査を実施。 |
2012年 | ・熊本県内の特定外来生物アライグマの生息情報を早期に把握するため、市町村の熊本県アライグマ生息緊急捕獲調査事業を実施。 ・保護林の現状を的確に把握し、評価を行うとともに、適切な保全、管理にあたっての課題及び対応策を明らかにするため、2012年から林野庁の保護林モニタリング調査等業務を実施。 ・くくりわなを定期的に小移動と大移動させながら捕獲する「輪番移動式捕獲法」というシカの効率的、効果的な捕獲手法を確立。 |
2014年 | ・公共事業として、林野庁の森林保全再生整備に係る誘引捕獲事業において有害鳥獣対策を実施。 ・創業20周年記念式典開催、中園敏之から中園朝子へ代表取締役 所長を交代。 ・自治体の防除意識を高め、アライグマの九州地方での分布拡大を阻止するため、環境省の九州地方アライグマ防除啓発事業を実施。 ・農林業被害の低減や、健全な森林生態系の維持・回復を目指し、シカの個体数調整に役立てるため、2014年から林野庁の森林保全再生整備に係る鳥獣の誘引捕獲事業を開始。 |
2015年 | ・ヤクシカの過剰な生息が固有の生物多様性や生態系に大きく波及している屋久島の現状や課題を踏まえ、遺産地域の効果的な保護・保全に役立てるため、林野庁の屋久島世界遺産地域等における森林生態系に関するモニタリング調査等に係る業務を実施。 |
2016年 | ・鳥獣の捕獲等に係る安全管理体制や、従事者が適正かつ効率的な鳥獣の捕獲等に必要な技能及び知識を有する法人であることを示す、熊本県の認定鳥獣捕獲等事業者(熊本県第002号)の認定を取得。 ・生息数が減少しているゴイシツバメシジミ(国指定天然記念物)の生息状況や、シシンランの生育状況の傾向を把握し、生息環境の保全に必要となる基礎資料を得るため、山都町での調査を実施。 ・パリ協定に基づく、温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡の実現に向け、森林吸収量の算定、報告に必要な基礎データの収集、分析のため、2016年から林野庁の森林吸収源インベントリ情報整備事業土壌等調査(試料収集分析業務)(九州ブロック)を開始。 |
2017年 | ・耶馬日田英彦山国定公園内において、シカ食害による被害を受けた生態系の回復を図るため、2017年から福岡県指定管理鳥獣捕獲等事業(英彦山)事業を開始。 ・林野庁の屋久島世界自然遺産地域等における森林生態系に関するモニタリング調査等に係る業務内において、高層湿原での植生保護柵設置及び設置後の植生回復調査を実施。世界遺産屋久島で、高層湿原小花之江河(日本最南端標高約1,620m)に植生保護柵を設置。シカ食害や踏圧による影響から屋久島固有種や希少種を保護し、下層植生の衰退を食い止めるための対策を実施。 |
2018年 | ・カモシカ個体群の安定的な維持を目的とした保護管理を実施するため、2018年~2019年の間で熊本県九州山地カモシカ特別調査を実施。 ・2018年から世界遺産屋久島で、鹿児島県指定管理鳥獣捕獲等事業におけるヤクシカの捕獲を断続的に実施。 |
2019年 | ・熊本県に生息するシカの生息状況を調査し、生息密度を推定するとともに、捕獲実績等を用いた階層ベイズ法の解析により、個体数を推定するため、熊本県シカ生息状況調査業務を実施。 |
2021年 | ・出水平野におけるツル類の保護及び分散について、長期的観点から現地調査及び解析を行うため、出水市ツル保護対策事業を実施。 ・世界遺産屋久島における、ヤクシカの生息状況や被害防止対策等に関する検討を行う科学委員会ヤクシカWG及び特定計画検討委員会合同会議に、2021年から鹿児島県の依頼により参加。 |
2022年 | ・SDGsが目指す、持続可能な社会の構築に参画する企業として、熊本県SDGs登録事業者の認定を取得。 ・野生鳥獣による農作物被害が顕著な地域を対象に、生息状況調査及び解析を行い、被害防止対策に役立てるため、2022年から熊本県広域的な鳥獣害被害対策に係るイノシシ、シカ生息状況調査業務を開始。 ・宮崎県綾町に残る、希少な照葉樹林において、林野庁の照葉樹林復元のためのシカ被害対策に係る行動・生息状況把握調査業務を実施。GPSテレメトリー法を用い、シカの効果的な捕獲のための基礎資料を得るための調査を実施したほか、綾川流域照葉樹林帯保護・復元計画連携会議にて結果を報告。 ・イノシシ、シカの管理を強化し、生態系、生活環境及び農林水産業の保全、発展に寄与するため、鹿児島県指定管理鳥獣捕獲等事業【実施計画の策定】業務を実施。 |
2023年 | ・熊本市北区に事務所を移転。 ・江津湖地域に生息・生育する希少な種を対象に、保全対策に役立てるため、熊本市の江津湖地域における希少生物生息・生育状況調査業務を実施。 ・市町村による有害鳥獣捕獲が難しい奥地における指定管理鳥獣捕獲等事業の効果を評価・検証するため、熊本県指定管理鳥獣捕獲等事業調査業務を実施。 ・シカの生息密度が高く、植生被害が著しい熊本県の白髪岳において、効果的なシカ被害対策のための基礎資料を得るため、林野庁の白髪岳ニホンジカ行動状況把握調査作業業務を実施。 ・市町村の境界を跨いで分布又は移動するイノシシ、シカの被害防止対策として、市町村境等での捕獲候補地の抽出等を行うため、2023年から鹿児島県広域捕獲活動生息状況調査業務を開始。 |
2024年 | ・熊本市南西に位置する立田山において、そこで生息・生育している種を明らかにするため、熊本市の立田山生物調査業務を実施。 ・シカに装着したGPS首輪発信器の測位データ取得及び解析を行い、効果的なシカ農業被害対策に役立つ提案を行うため、南種子町シカ生息調査業務を実施。 |