Natural environment survey

自然環境調査

~開発と自然環境との調和~

 道路開発や風力発電などの公共工事に伴う環境アセスメント、河川水辺の国勢調査などのモニタリング調査、農地整備や河川改修に伴う環境調査、阿蘇草原再生保全事業等を行っています。
 特に、工事による改変が生じる場合は、対象地域に棲む生物相を明らかにし、保全策を講じていくことが必要となります。そこで、哺乳類、猛禽類、一般鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫類、底生生物、植物と、多岐に渡る生物群を対象に調査を行っています。これらの調査は生物多様性の確保及び自然環境の体系的保全へと結びついていきます。このように、対象地域にどのような種が生息・生育しているかを調べる生息・生育状況調査の他、より詳しく対象種の生態を解明していく生態調査も手がけています。さらに、保全対策として、影響の低減、回避、代替措置などの提案を行っています。

樹林性コウモリの生息調査

 樹林性コウモリは、単独で時を利用する個体が多く、これまで効果的な確認方法がありませんでした。近年、アカメガシワを用いた枯葉トラップにコテングコウモリが入るという情報を得ました。弊社では、アカメガシワの葉柄のみを用いた簡易型の枯葉トラップを考案し、多数設置が可能で効率的に捕獲できる方法を確立しました。この方法では、最大約3割のトラップでコテングコウモリを確認することができました。その後、枯葉トラップの朽ちやすいという欠点を補うため、人工布を用いたトラップによる確認方法も考案しました。この方法では、最大で3個体がひとつのトラップ内に入ることも確認され、効果的な方法であることが分ってきました。
 これらのトラップを用いることで、これまで困難であった、樹林性コウモリの生息を効果的に確認することが可能となりました。

ヒメボタルの幼虫を捕獲する技術の開発

 陸生ホタルであるヒメボタルの移植事業に際し、幼虫を簡便で効果的に捕獲する方法を開発しました。
 これは、フィルムケースの底に数ミリの穴を開けたトラップで、ケースの中に餌を入れ、ケース底を上にして地中表面に埋め、幼虫を捕獲します。捕獲効率は、100個設置した場合、平均で20個体を捕獲でき、最大で35個体を捕獲しました。このトラップは、設置回収が容易で、一人で100個単位の設置が可能です。
 この方法を用いることで、ヒメボタルの幼虫の生息分布状況を効率的に把握することが可能となりました。

~弊社の行う業務~

環境アセスメント(調査、予測、評価)

大規模な開発事業(道路、発電所、ダム、宅地開発など)による環境への影響を事前に調査することにより、予測・評価を行う手続きです。弊社では主に動植物や生態系の分野で関わります。また、環境へ与える影響が甚大な場合、適切な環境保全措置についての提言を行います。

生物調査(哺乳類、猛禽類、一般鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫類、底生生物、植物) 

生物調査では、対象地域の生物相全般を明らかにします。弊社では陸域における上記生物群についての生息・生育状況を把握しています。また、生息密度や捕食-被食の関係などを明らかにする調査も行います。

河川水辺の国勢調査  

河川などにおいては生物の生息・生育環境等のデータや、市民の河川利用状況が定期的に収集されています。弊社ではこの調査を行っています。

森林モニタリング調査 

原生的な天然林や希少な動植物が生息・生育する森林の状況を把握するため、定期的なモニタリング調査が行われています。弊社では特に保護林モニタリング調査を請け負っています。保全や管理方針についての提言や委員会の運営業務も行っています。
※ご提案前に現地調査を行う場合がございます。

GIS による生息環境の解析、評価

GISとは地理的位置を手がかりに、関連する情報(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示して高度な分析や迅速な判断を可能にする技術です。弊社では土地の利用状況や植生などのデータに現地調査結果を重ね合わせて、保護・管理等に活用しています。

自然観察会の計画、実施

動植物の分類や生態に詳しい所員による自然観察会の取り組みが可能です。一般市民に対する身近な動植物の観察会から、行政関係者への専門的な調査指導まで対応します。

ビオトープの計画、設計

生物の生息・生育する空間を「ビオトープ」と言います。弊社では、生物のみならず自然全般や歴史、文化などの財産を活かしながら、持続可能で豊かな地域づくりを目指します。ビオトープ管理士の資格を持つ所員が計画、設計を行います。
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